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桜島一周のしおり
高免町・安永溶岩①

ここからは平成の大合併前から鹿児島市だったエリアになります。住所に「桜島」がつかなくなります。高免バス停、消防局高免分団があるところの分岐点を左に入り坂を下ると休校中の高免小学校があります。1993年に児童数が2名になり休校になりました。1997年に休校になった改新小学校は既に閉校されましたが、こちらは未だに休校状態です。とても小さな学校ですが、当然ながら校舎もそのまま残っており、下の方から草木に覆われてきている正面には止まった時計も掛かっています。正直怖い。
桜島白浜町を過ぎると道路が海から離れ、起伏も激しくなってきますね。それもそのはず、ここからは安永溶岩地帯に入るのです。「安永溶岩」とは安永8年(1779年)10月に起きた桜島の安永大噴火により流出したマグマが固まってできた溶岩です。北岳の北東部山腹と南岳の南部山腹の2か所から溶岩が流出しました。こちらは北東部山腹から流れた溶岩により形成された地です。実は有史以来桜島の噴火で山頂から溶岩が流れたことはないようです。正確に記録に残っているものでは桜島での溶岩流出を伴う特に大きな噴火は4回あり、安永大噴火は2番目に古いものです。桜島の東部にあたる黒神・高免地区はほぼ全域がこの4回の大噴火のいずれかの溶岩で覆われています。このあたりの人口が特に少ないのは地形的に開発が難しかったからというのが大きいと思います。
道路は海から離れていきます

高免小学校。怖い。

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